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うつ病…「自分と相性のよい先生を妥協せずに探してください」

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判断が難しい『仮面うつ』『逃避型うつ』


うつの見極めで、医師も判断を迷うことが多いのは、『仮面うつ』や『逃避型うつ』と呼ばれるタイプです。

『仮面うつ』は、実は症状の中心にはうつがあるのに、外面的には単なる『下痢』『軽い腹痛』『食欲がない』などのからだの不調しかなく、心理状態を観察しても、積極性とか攻撃性など、一見うつの対極にある傾向が見られるものです。
内科を受診して、『何ともありません』と言われたり、『心身症』と診断されて治療を受けることも多いのですが、治りません。
しかし、抗うつ薬を飲むと速やかによくなるので、『うつだった』と診断されるのです。


『逃避型うつ』は、精神的に追い詰められるとうつ状態に陥り、原因から目をそらしたり逃げたりできると症状が消えるものの、すぐ同じ原因や別の問題でうつになり、また逃避する、ということを繰り返すタイプです。

うつではなく『パーソナリティー障害』の一種の『アパシー(無気力症)型人格障害』や『退却神経症』などと診断されることもあります。

うつとしては軽症なものの、都合が悪くなるとどこかにいなくなり、問題がなくなるとすぐ元気になって出てくるので、周囲の人はかなりイライラします。

根治(完全に治ること)が難しく、これから大きな問題になっていくかもしれません。




本人にとっては、たいへんな苦しみです


『うつは、心身のエネルギーが低下した状態』


うつがどんな状態なのか、どんな対応が大切なのか。

家族や身近な人には何ができて、何ができないのか、それを知ることが、家族として行動を起こす指針になります。

まずは、うつを『心身のエネルギーが低下した状態』だと理解してみましょう。
そうすると、正解な対処をしやすくなります。


『うつは、心身のエネルギーが低下した結果、脳が司っている基本的な機能が低下して、感情をうまくコントロールできない状態である』



『感情をうまくコントロールできない』とは、うつの場合は『感情が湧かなくなってしまう』ことです。


躁うつの場合だと『感情が湧きすぎてしまう』ということになります。


この『心身のエネルギー』を、車を走るために必要なエネルギー、つまり『ガソリン』にたとえてみましょう。

もし、給油をせずに車をひたすら走らせてガソリンが切れてしまった、あるいは故障でガソリンタンクからガソリンが漏れだし、なくなってしまった、と考えてみてください。

どちらにしても、ガソリンの入ったいない車は動かなくなってしまいます。

この、車からガソリンがなくなった状態こそ、人間にとってのうつ状態なのです。

ガソリンがなくなったことに気づいたドライバーや助手席の人が真っ先にすることは何でしょうか?

ガス欠ならガソリンを補給します。

故障なら修理をして、やはりガソリンを補給します。

うつも、これと同じです。

まずは休養して、足りなくなっているガソリン=エネルギーを補給しなければいけません。

また、単なる休養だけではエネルギーが十分に補給できないこともあります。

そのときは、薬や治療としての面接(セラピー)といった、専門家の手を借りることが必要です。


《ガソリンのない車は、励まされても怒られても走りません。無理してアクセルを踏んでも、エンジンが壊れるだけ。》



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『心の風邪』だと軽く考えてはいけない。


『うつは心の風邪のようなもの』という言い方があります。

その言い方は、うつが非常によくあるもので、偏見や差別の対象にしてはいけないこと、本人や家族も深刻に考えすぎてはいけないことを伝えるには、とてもよい比喩です。

しかし、一方で、うつが風邪のように、市販の薬や卵酒でも飲んで寝ていれば一日二日で治るものだという誤解を生んでしまうおそれもあります。


うちを治すには、ガソリンを求めてガソリンスタンドに走るような、能動的な治療が必要です。

『たいしたことではない』と軽んじて、行動を起こすタイミングを逸してはなりません。

ですから、『うつは心の風邪』という比喩と一緒に、『うつは心のガソリン切れ』という比喩も、ぜひ覚えておいてください。


『うつは心の風邪』という言い方には、積極的な治療をしなくてもいいという誤解を生じさせることのほかに、もう一つ不都合な点があります。


それは、本人にとってのうつの苦しさを、最も支えになれるはずの家族や身近な人々が過小評価してしまう可能性があることです。





『うつ病の患者ににとって、注意を集中することはきわめて困難である。』


『うつ病の患者は、問題にぶつかってもそれをどうやって解決したらよいのかという考えがまったく浮かんでこない。』


一瞬一瞬が苦痛で、頭のなかは自分を責める言葉であふれ、それは何度も繰り返し自分の中で反響する。


身近を清潔に保つことや、外見を整えたりすることも面倒になり、また、心身的には明らかに根拠のない痛みが繰り返し生じ、心気的な訴えが続く。



子どものうつ病は、しばしば、頭痛や胃腸のような身体的不調の訴えに結びつく。

一方、年配者のうつ病では、注意散漫や記憶喪失といった特徴が見られる。


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